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2023

10.24

元SUPER STUPID、孤高のギタリスト大高ジャッキーのソロユニットchietronix (チエトロニクス) の新作は、より芸術の高みへ。ニューアルバム「Big High Know Day Light」10月25日 (水) 配信スタート。

元SUPER STUPID、孤高のギタリスト大高ジャッキーのソロユニットchietronixの新作は、より芸術の高みへ。大高ジャッキー名義の前作「Ohtakin Way」譲りのバンドサウンドを軸に、リミックス、リアレンジ、サンプリングと再現を効果的に使い、世界中の映画、ドラマ、書籍へのオマージュを込めた作品は、人間のあらゆる感情を引き出した問題作。

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<収録曲>
01:Friendship Bridge (feat. 望月伸夫)
02:Big High Know Day Light (feat. 林)
03:Diego De Moron
04:Off The Corner (feat. 林)
05:DEKALOG (feat. TADAHELL & 林)
06:Tikhiy Bard (feat. TADAHELL & 林)
07:Sobabamba (Cover)
08:Faith Of Tribe
09:Bhajan
10:神の裁きと訣別するために (feat. 林)
11:落羽 (feat. 片羽蟲)

タイトル:Big High Know Day Light
アーティスト:chietronix (チエトロニクス)
発売日:2023年10月25日 (水) 
形態:配信アルバム


<大高ジャッキー本人による楽曲解説>

01:「Friendship Bridge (feat. 望月伸夫)」
アルバム・オープニングを飾るこの曲は今から12年前にジャッキーのレーベルよりCD化された「salaam」収録曲。ギター・パートを徹底的に解体し、センドリターンで外部エフェクトをかけた。ドラムスは「チビチリガマ」でお馴染みのジャッキーが18歳の時にやっていたバンドTHE GOLDEN CROWNSの望月伸夫。Friendship Bridgeはタイとラオスの国境メコン川にかかる実在する橋の名前。2つの国は民族紛争をよく起こしており、友情を結ぶ橋としてこの橋は建てられた。
02:「Big High Know Day Light (feat. 林)」
この曲はアルバム名でもある。Big High Know Day Lightとは直訳して漢字にすると大高知晃になる。「salaam」1曲目の後半に当たる部分をリミックス。ジョン・コルトレーンの「Om」イントロの儀式的な語りから始まり、マイルス・デイビスの「Bitches Brew」のイントロ間奏とベースラインを再現。70年代テレビ番組「傷だらけの天使」最終回より死んだアキラにオサムが語ったり叫んだりする涙をそそる部分へのオマージュでもある。このドラマはジャッキーの聖書である。
03 :「Diego De Moron」
フラメンコ・ギターがキャッチーなダンス・チューン。ジャッキーは若い頃フラメンコ・ギターをかなり熱心に練習していて、フィンガー・スタイルによるパコ・デ・ルシアの名曲「Gitanos Treaneros」は「salaam」に収められている。この曲は達成感がある。途中静かになる部分は「Ohtakin Way」収録の「BARAKA」より抜粋。Diego De Moronはスペインのモロン市の伝統を受け継ぐ実在のフラメンコ・ギタリスト。日本でも人気がある。
04:「Off The Corner (feat. 林)」
マイルス・デイヴィスの「On The Corner」のバースイメージをドラつむりと一緒にプレイしている。ジャッキーはもはやABサビABサビCの構成に飽き飽きしていて後半は遊びまくっている。ディレイは魔法でありテープエコーは神の授かりものである。トランペットとクラリネットをジャッキーが吹いている。
05:「DEKALOG (feat. TADAHELL & 林)」
2007年に発表されたchietronixの1st「sTretch gLitch」のアウトテイクをリミックス。TADAHELLのヘヴィーなギターと林のR&Bドラムスが絡む。なんちゃらアイドルloves大高ジャッキー作「MUZIK VISITOR」のドラムスもインポート。「デカローグ」はポーランドの巨匠クシシュトフ・ケシロフスキーの代表作的テレビドラマ。「愛の関する短い物語」より主人公が覗きで性行為を見ていたその女性の部屋に行き、女性に質問され誘惑され失望し自殺を図る部分が印象的。
06:「Tikhiy Bard (feat. TADAHELL & 林)」
「salaam」収録の「Ashik Kerib」のリミックス。途中で顔を見せるTADAHELLのガット・ギターによるアイリッシュ風ギターが印象的。曲のタイトルもTADAHELLの思い入れによりTADAHELLに命名してもらった。
07:「Sobabamba (Cover)」
この曲はジャッキーが18歳の時にワールドミュージックの流行があり、渋谷東急ハンズ前にあった頃のタワーレコードで入手した「The Indestructible Beat of SOWETO」と言う南アフリカのリンガラミュージックのコンピレーションからのカバー。インセンスミュージックワークスからリリースしているOtoji + Rayの大ファンであるジャッキーはバイオリンを弾いている。
08:「Faith Of Tribe」
セカンド・サマー・オブ・ラブから派生したテクノのジャンルは数多いがその中でトランスは発展したのかしないのか、昔は機材面での限界で作ることが困難だったトランスを最新機材により抜群の音質で完成させることが出来た。曲展開もそれなりにあり、リスニングに耐えうるナンバーになったと思う。ディストーションの効いたギターが少々古くさくもあるが、ギターはパーティーなどではアガる。
09:「Bhajan」
タブラやシタールを使ったサイケデリック・チューン。途中で出てくるラジオの語りは実際にジャッキーが投稿した文章をラジオで読まれた記録。尺が短いながらもエディットは入念に行われ、エコーとボリュームを使ったジャッキーの歌にはトリップ要素がある。しかし薬物には反対である。
10:「神の裁きと訣別するために (feat. 林)」
曲のタイトルはジャッキーが18歳の頃から追いかけている劇作家アントナン・アルトーの書籍より。この曲と「Off The Corner」はドラつむりを家に呼んで、団地のゲットーでありながらドラムを爆音で叩かせ、ドラムから作曲を始めた。ジャッキーの鬼のような多重録音と思い入れたっぷりのサンプリングにより約10分の大作になった。打ち込みのドラムも良いが、やはり生のドラムには勝てない。
11:「落羽 (feat. 片羽蟲)」
ジャッキーの良き理解者で相方TADAHELL作の楽曲。この曲は20年に渡って3つのバンドで演奏されており、演奏の度にアレンジを変えて来た。今回はジャッキーが10年前に参加したTADAHELLのバンド片羽蟲用の2 Mixデータにジャッキーがクラシック・ギターを入れたプロジェクト・データを持ち出し、TADAHELLが新たにギターとボーカルを入れた。お互いに殺し合いをせずに自己主張をアレンジとして完成させた。

【発売中!chietronix/大高ジャッキー関連作品】

chietronix「salaam2023」
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大高ジャッキー「Ohtakin Way」
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なんちゃらアイドルloves大高ジャッキー「Silver METAL Love Song, Baby」
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なんちゃらアイドルloves大高ジャッキー「Teens Blues」
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大高ジャッキー
ハイスタンダードの恒岡章とのバンド、The Casinosでの活動を経て、伝説のメロコアバンド、SUPER STUPIDを結成。超絶技巧に加え、複雑な展開と偏執的なまでの音のコラージュにより、多くの業界人を魅了したギタリスト、大高ジャッキー。

▼ディスコグラフィー
1998年「MOTHER」
2011年「salaam」
2023年「Ohtakin Way」
2023年「Silver METAL Love Song, Baby」(なんちゃらアイドルloves大高ジャッキー)
2023年「salaam 2023」(chietronix)
2023年「Big High Know Day Light」(chietronix)